株式会社IPガイアと京都大学 共同研究開発基本契約を締結

株式会社IPガイア(東京都港区愛宕、代表取締役社長CEO:山口泰範、以下「IPG」)と国立大学法人京都大学(京都府京都市、総長:湊 長博、以下「京都大学」)は、2023年  11月17日付で、高品質の新薬を効率的に創出するIPGプラットフォームに、京都大学からの有望な創薬シーズを取り込むことを目的とした共同研究開発基本契約(以下「本契約」)を締結致しました。

本契約によりIPGは、京都大学の保有する創薬シーズを選定し、京都大学と共同で研究開発後、高い付加価値を有する臨床開発候補品を製薬企業に導出する事業を展開することが可能となります。IPGはグローバルのアカデミアや製薬企業など幅広い研究機関から創薬シーズの提供を募集中で、この度の合意によるアカデミアからの創薬シーズ取り込みは国内外併せて7機関目と順調に拡張しています。

今回の締結にあたり、京都大学オープンイノベーション機構長である阿曽沼慎司は以下のように述べています。「創薬開発を取り巻く環境は日々変遷し、国際的な競争は激化しています。そのような状況においても、京都大学で産み出された優れた研究成果をオープンサイエンスによりいち早く医薬品として社会に還元することは、疾患に苦しむ方々に革新的な医薬品を提供するうえで極めて重要です。この度のIPGとの連携により、研究成果の実用化研究が迅速に進み、革新的な医薬品開発へとつながること期待しております。」

IPGの代表取締役社長CEOである山口泰範は、「世界で最も権威のある研究機関の一つである京都大学とこのような契約を締結できたことは、私たちにとって大きな喜びであり光栄に思います。これにより、IPGは有望な創薬シーズにアクセスし、革新性の高い医薬品を効率的に創出することが可能になります。  その意味で、IPGは、医療費の高騰や健康寿命の延伸といった世界的な社会的課題の解決に貢献していきます。」と述べています。

【IPGについて】

IPGは、株式会社ウィズ・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松村淳)が運営するヘルスケアNew プラットフォーム・ファンドの 100%子会社として、2021年10月26日に設立されました。物質特許など新規医薬品の事業化において重要な知的財産の取得を目的とし研究開発を推進します。アクセリード株式会社(以下「アクセリード」)及びAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead DDP」)との包括的業務提携契約により、IPGはアクセリードおよびAxcelead DDPが持つ貴重な創薬研究データやノウハウを有望な研究シーズ・プロジェクトの選定に活かします。研究開発後、取得した知的財産は、製薬会社に対し、非臨床開発ステージにおける医薬品候補化合物取引市場において従来取引額と比較して大幅に低価格にて導入機会を提供できると想定しています。各社が協同で創薬プラットフォームの構築を進めることで、高品質・短期間・低コストでの新薬開発を可能とし、製薬会社は研究開発パイプラインの継続的な補充、且つ水平分業モデルを加速化出来るようになって、研究開発活動の効率化に大きなインパクトを与えると期待されます。その結果として、各国の医療費削減という社会的課題解決に貢献していきたいと考えています。

【京都大学について】

京都大学は、日本及びアジアを代表する研究・教育機関の一つであり、1897年の創設以来築いてきた自由の学風を継承し、発展させつつ、多元的な課題の解決に挑戦し、地球社会の調和ある共存に貢献することを理念としています。これまでに数多くのノーベル賞受賞者や国際的に権威ある賞の受賞者を輩出し、国内外に有する数多くの研究センターや、施設・オフィスとの協同のもと、学部・大学院の両方において文理問わず分野横断的に幅広いカリキュラムを提供しています。また、本共同研究のマネジメントを行うオープンイノベーション機構は、全学の研究テーマをベースに「組織」対「組織」の本格的な大型共同研究を企画し実施する研究拠点です。

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