株式会社IPガイア(以下「IPG」)と国立大学法人東京医科歯科大学(以下「TMDU」)は、2022年7月6日付で、創薬シーズから高品質の新薬を効率的に創出するIPGプラットフォームに、TMDUからの有望な創薬シーズを取り込むことを目的とした共同研究開発基本契約(以下「本契約」)を締結致しました。
本契約によりIPGは、TMDUの保有する創薬シーズを選定し、TMDUと共同で研究開発後、高い付加価値を有する臨床開発候補品を製薬企業に導出する事業を展開することが可能となります。IPGはグローバルのアカデミアや製薬企業など幅広い研究機関から創薬シーズの提供を募集中で、この度の合意によるアカデミアからの創薬シーズ取り込みは国内外併せて3機関目と順調に拡張しています。
製薬業界では、今後個別化医療という考え方に基づき事業を推進する企業が増加すると考えられています。その結果、少量多品種の薬を個別ニーズに即して人々に届けていくことを目標とした研究開発戦略が浸透し、多くの新薬候補品を効率的に創出していくニーズが益々高まると予想されます。
IPGは、革新的な医薬品を効率的に創出することを目指し、医療費の削減や医療へのアクセス拡大など、グローバルな社会的課題の解決に貢献していきたいと考えます。
今回の締結にあたり、TMDUの東條有伸 理事・副学長(連携・データサイエンス・教員人事担当)は、「本学では「革新的医療イノベーション」の創出に向けて、本学の質の高い教育・研究・臨床のアセットを最大限活用した産学連携の増強を目指しています。今回のIPGとの連携により、本学の革新的創薬シーズの社会実装がさらに加速されることを期待します。」と述べています。
IPGの代表取締役社長CEOである山口泰範は、「日本有数の医学系大学である東京医科歯科大学からの創薬シーズを取り入れる仕組みが出来たことは、IPGが目指す革新的医薬品を効率的に創出し、医療費削減や健康寿命の伸展という社会的課題解決に対する貢献への前進だと考えます。」と述べています。
【IPGについて】
IPGは、株式会社ウィズ・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松村淳)が運営するヘルスケアNew プラットフォーム・ファンドの 100%子会社として、2021年10月26日に設立されました。物質特許など新規医薬品の事業化において重要な知的財産の取得を目的とし研究開発を推進します。アクセリード株式会社(以下「アクセリード」)及びAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead DDP」)との包括的業務提携契約により、IPGはアクセリードおよびAxcelead DDPが持つ貴重な創薬研究データやノウハウを有望な研究シーズ・プロジェクトの選定に活かします。研究開発後、取得した知的財産は、製薬会社に対し、非臨床開発ステージにおける医薬品候補化合物取引市場において従来取引額と比較して大幅に低価格にて導入機会を提供できると想定しています。各社が協同で創薬プラットフォームの構築を進めることで、高品質・短期間・低コストでの新薬開発を可能とし、製薬会社は研究開発パイプラインの継続的な補充、且つ水平分業モデルを加速化出来るようになって、研究開発活動の効率化に大きなインパクトを与えると期待されます。その結果として、各国の医療費削減という社会的課題解決に貢献していきたいと考えています。
【TMDUについて】
東京医科歯科大学は、1928 年10 月12 日に官立歯科医学教育機関として設置され、学問と教育の聖地である湯島・昌平坂において、医学と歯学の融合を通じて、先進的な医療の実践に従事する日本で唯一の医療系総合大学院大学として「知と癒しの匠」を創造し、人々の健康と社会の福祉に貢献しております。
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