株式会社IPガイアとマウントサイナイ医科大学、包括的共同研究開発契約を締結

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株式会社IPガイア(東京都港区愛宕、取締役社長CEO:山口泰範、以下「IPG」)とマウントサイナイ医科大学は、2024年8月7日付で、包括的共同研究開発契約(以下「本契約」)を締結しました。本契約により、マウントサイナイ医科大学の有望な創薬ターゲットリードをIPGの創薬プラットフォームに組み込むための正式な枠組みが確立されました。

本契約によりマウントサイナイ医科大学は創薬ターゲットを提案し、IPG はリード化合物やモダリティの同定・開発を行い、製薬企業への臨床開発候補化合物のライセンス供与を目指します。IPGは、グローバルのアカデミアや製薬企業を含む幅広い研究機関から創薬シーズの提供を募っており、国内外での展開を着実に進め、今回で10番目の学術機関であるマウントサイナイ医科大学との協力に至りました(日本:5機関、米国:4機関、シンガポール:1機関)。IPGは、革新的な医薬品の効率的な創出を目指し、医療費の削減や医薬品へのアクセス拡大を通じて、グローバルな社会課題の解決に貢献したいと考えています。

本契約の締結にあたり、マウントサイナイ・ヘルスシステムのチーフ・コマーシャル・イノベーション・オフィサーであり、マウントサイナイ・イノベーション・パートナーズの社長でもあるエリック・リウム博士は、「IPGaiaとの協力により、創薬の取り組みを強化し、医療の課題に対処できることを楽しみにしています。彼らの革新的なプラットフォームは、初期段階のバイオメディカル研究を前進させる我々の共通の目標に貢献するでしょう」と述べています。

IPGの取締役社長CEOである山口泰範は、以下のように述べています。「米国で最も権威のある医科大学の一つであるマウントサイナイ医科大学と本契約を締結できたことは、私たちにとって大変光栄なことです。このパートナーシップにより、IPGは最先端の創薬シードにアクセスでき、より効率的に高度な革新的医薬品を開発することが可能になります。この意味で、IPGは医療費の高騰や健康寿命の延伸といったグローバルな課題に取り組むことを約束します。」

【IPGについて】

IPGは、株式会社ウィズ・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:飯野 智)が運営するヘルスケアNew プラットフォーム・ファンドの 100%子会社として、2021年10月26日に設立されました。IPGは、有望な研究シーズ・プロジェクトを選定、研究開発後に取得した知的財産を製薬会社に導出します。これにより、製薬会社は高品質・短期間・低コストでの新薬開発を可能とし、研究開発パイプラインの継続的な補充、且つ水平分業モデルを加速化出来るようになって、研究開発活動の効率化に大きなインパクトを与えると期待されます。その結果として、各国の医療費削減という社会的課題解決に貢献していきたいと考えています。

【マウントサイナイ医科大学について】

マウントサイナイ医科大学は、その卓越した研究、教育、および臨床ケアプログラムで国際的に高く評価されています。同校は、米国最大級の学術医療システムの一つであるマウントサイナイ・ヘルスシステムの8つのメンバー病院の唯一の学術パートナーであり、多様な患者層に医療を提供しています。
全米で14位にランクされる国立衛生研究所(NIH)の資金提供と、米国医科大学協会による調査に基づく研究費の上位1パーセントに位置するマウントサイナイ医科大学は、有能で成果を上げている教員を擁しています。3,000人以上のフルタイムの科学者、教育者、および臨床医が34の学術部門と35の学際的な研究所で活動しており、これにより多大な協力と相乗効果を生み出しています。
また、マウントサイナイ医科大学は、ゲノミクス/ビッグデータ、ウイルス学、神経科学、心臓病学、老年医学、消化器および肝疾患などの多様な分野での翻訳研究および治療に重点を置いています。同校は、MD、PhD、および修士課程の高度なプログラムを提供しており、現在約1,300人の学生が在籍しています。また、米国最大の卒後医学教育プログラムを持ち、2,000人以上の臨床研修医とフェローがヘルスシステム全体で研修を行っています。さらに、550人以上のポスドク研究フェローがヘルスシステム内で研修を行っています。マウントサイナイ医科大学は、ニューヨーク市のアッパーイーストサイドとイーストハーレムの境界に位置し、教室での授業はセントラルパークに面したキャンパスで行われています。マウントサイナイ医科大学のロケーションは、多様なコミュニティと交流し、ケアを提供する多くの機会を提供しています。学びは物理的なキャンパスの境界を超え、マウントサイナイ・ヘルスシステムの8つの病院、学術提携機関、そしてグローバルにまで広がっています。